けんぶんろく。

日々のこと。知り合った方との出来事。

デリカシーについて改めて考えさせてくれる人に出会った話。

普段生きてて合コンも紹介の話もないので

マッチングアプリを始めてみまして。

 

大してプロフィールも書いてないのに、まぁ

年齢と住んでる場所でそこそこいいねがいただけるもんなんですね。

 

アプリを始めて3週間程度ですが、初めて直接会った、28歳男性のこと。

高校の同級生に似ていたので、彼のあだ名を借りて西田(仮名)と呼ぼう。

 

住んでる地域が近く、年齢も近いということでいいねが来て

食べ歩きが趣味みたいなことを書いていたので、まぁいいかと

軽い気持ちでいいねを返し、マッチング成立。

 

アプリ上のメッセージでしばらくやり取りし、普通の友達感覚。

会いたいとかご飯行こうとか言ってくるわけでもないし、ほんとにただの

友達って感じで連絡をとること数日。

 

お酒が飲めないらしく、「よかったらお茶しない?」と誘われ

アプリを始めてから直接誰かと会ったことはなかったので、まだ警戒心MAX

だったものの、お茶ならまぁいいか…と思ってとりあえずOK

 

時間も待ち合わせ場所も向こうが指定してきたので、何も考えずに当日。

待ち合わせ時間の10分前くらいに「ごめん遅れそう!」と連絡が来て

その後なぜか駐輪場でバイクが止められない様を実況してくる。

 

「西田はバイクを倒した!」

 

「蘇ってくるバイクたち…」

 

「ゾンビのようだ…」

 

……正直うざいし面白くない。

 

送れること15分、ようやく登場。

はじめまして~と軽く挨拶を交わし、直後の一言目が

 

「意外と声低いね!びっくりしたんだけど(笑)」

 

いやお前のその発言にびっくりだわ。

 

コンプレックスだから言わないで、とかまととぶりながら返事したけど

西田の声が男性の中ではかなり声が高い方で、正直お前基準でくんなよ、というお気持ち。

 

そしてアプリに体型を入力できる項目があるんですが、私は自分でも調子のってるなと思いつつも「ややぽっちゃり」を選択してて。

西田は「筋肉質」と入力していたはずも、会った時に「筋肉質、とは…」と思うほどぽっちゃりで。

そしたら西田に

「てか、ぽっちゃりって書いてたからもっと大きい人が来ると思ってた!

全然じゃん!まぁ普通よりは大きいかなってくらいだけど、許容範囲だよ!」と大声で言われる。

 

まぁ、許容してくれてありがとうな…(?)というお気持ちで、苦笑いでお返事。

 

「で、どこ行く?どっか考えてる?」と言われ、えっ特に考えてないよ、

と返事したら、「え~、行きたいところくらい考えといてよ~」と若干嫌な顔を

されたので、素で「え、なんで?私が?」と聞いてしまう。

 

誘ってきたんお前やん?と思いつつも、流石に冷たかったかなと思ったが

相手が「え~…あ、じゃあいいとこあるよ!」と言って提案してきたのが

 

まさかのアメリカ発コーヒーチェーン

 

いいとこ、とは。

 

まぁどこでもいいし、これ以上ぐだるのも嫌だったので、最寄のスタバに。(あっ)

お店に行く道中、突然始まる自己アピール。

 

「自営業だからさ、同年代の割には稼いでるんだよね」

「学生時代に複数のサークルを主宰してたから、知り合いめっちゃ多くて」

「年下に好かれるたちみたいで、今年既に何人かには告られたけど、全員年下

 だった」等々…

 

正直どれも興味がわかないのと、居住地に近い繁華街で会っていたので知り合いに会うのではと内心ヒヤヒヤ。

 そしてお店について、それまで散々高収入自慢をしてきたくせに、

店員さんの「お会計ご一緒ですか?」に対しては食い気味で「いや別々で!」

…いやまぁおごってもらう気は最初からないし、いいんだけどさ。

 

お店に行くまでに始まった自己アピールタイムでもなんとなく感づいていたけど、

その後もまぁ自分のことをしゃべる喋る。

途中でこちらが話しても、「いやそれはさ」とか「そういう時俺は~」

と話に割り込んでくるので、私話す気力を失い、傾聴マシーンと化す。

喋り続ける西田。

 

何の話してたかよく覚えてないけど、要約すると

俺は国立大卒だしめっちゃエリート。一般企業なんていくらでも就職出来たけど、

自分より無能な人の下で働くとか無理。

唯一行ってあげてもいいなと思う企業は1つあったけど、そこは縁がなかったみたい

だから行かなかった。

ていう話でした。

縁がなかったから行かなかったって言ってたけど、それ「行けなかった」の間違い

だからね、とあやうく言いかけましたが、なんとかこらえました。私えらい!

 

その後もずっと働くことについての持論とか、交友関係の自慢話をひたすら喋り

そしてやたらと日本企業を叩くので、嫌な経験でもしたのかと思って聞いたら

「学生時代に1年北欧に留学してて、その時に日本企業はだめだと思ったから、

採用試験受けてすらないよ」とドヤ顔で答えられ私真顔。

 

いや別に考え方は人それぞれだから、そこを否定する気はないんだけど。

働いたことないのによくそんな言えるなってくらい、日本企業を叩いてました。

無能ばかり管理職になってる!みたいな。

私日本企業で働いてるけど、そんなことないよ。たぶん。笑

たまにそういうラッキーな人がいるだけで。

 

その後も、いかに自分がすごいか、自分の周りの人も優秀、みたいな話を延々

してきて

そして話にやたらと登場人物が多く、その全てをわざわざ写真見せてくるんだけど

正直、知らない人の写真見せられても、「え?」てなるだけなので

男女問わず、いきなり知らない人の話して、写真見せるのはやめたほうがいいなと

思いました。(知ってる)

 

その後も喋り続け、こちらに話をさせてくれないので、めっちゃ眠くなってきて

「てか西田さんめっちゃ喋るよね。眠くなってきちゃった」となかなか失礼な発言

をしたところ。

「え~、起きてよ~」と脇腹をつついてくる西田

 

 

初対面で声低いと言われるわ、脇腹触られるわ、これ何て苦行?

 

家帰ってコナンでも見たいなぁと思い始め、勢いでコーヒーを飲み干し、そろそろ

出ない?と促し駅に向かう。

するとまた脇腹をつつき「ねぇ、小腹すいた」と謎の報告をしてくる西田

「そうなんだ。あ、とりあえず脇腹触るのやめてよ。彼氏でもないんだし」

と割と真剣な顔でお答えすると、

「エッグタルトの美味しいお店あるんだよね、知らないでしょ?」とドヤ顔される

 

エッグタルトなんて、ちょっと珍しいものピンポイントで出されたらお店なんてすぐ

わかるよ!こちとら腐ってもアラサーの女子やぞ!スイーツ好きに決まってんだろ!(偏見)

 

という心の声を必死に抑え「あ~、テイクアウト専門のところだっけ?普通においしいよね」

と返事するも、「あそこは俺の中で96点だから。この俺が95点以上つけることないから」と

豪語され、いや別にお前の味覚しらねーよ、という思いながら、へぇ、と返事すると

なぜかそこに行くことになり、半ば強制的に連れられ、エッグタルトのお店へ。

西田が買うのを眺めてたら、「ノーマルのタルト、2つ」

 

え、こいつ2つも食べんの。やからその体型なんやで。と思ってたら、

笑顔で1つ渡され

 

「じゃあここは西田さんが少しだけおごってあげよう!200円ちょうだい!」

 

 

ん?今おごってあげようって言わなかった?でも200円せびられた?ん?

いろいろ疑問に思い、タルトの値段を見ると231円。

すなわち彼は31円だけおごってくれたということらしい。

 

いや、その31円いらんよ別に。ついでにタルトもいらん。(美味しかったけど)

 

3口でタルトを食べ切り、「電車ここから乗るのが1番近いから」と、目についた

改札(しかも乗る線じゃない)に向かい、走り去る私。

「まぁ、また日が会えば会おうよ」と、なぜか上から来る西田。

「そ、そうだね…奇跡的にあえば…」と半笑でお別れし、終了

 

なんやったんやこれ…

自信がない男の人も問題かもしれないけど、自信がありすぎるのも問題だなと思いました。